阪神タイガースの独走状態について、いささか疑問符はつけたくなるものだ。このままの展開が続けば、おそらく優勝に手が届くのも納得だろう。しかし「強さ」の本質とは何か、その問いかけにはもう少し深く探求が必要だ。確かに打撃部門のほとんどを独占しているようだが、それに潜んでいる危険を見落としてはいないだろうか。

フロントや監督の手腕が高く評価される一方で、見えない圧力がそこにある。打撃成績の絶妙さは、まるで人工的に作り上げられた作品のようで、その裏にはいつもリスクが付きまとう。阪神はそのリスクをうまく管理しているのか、ただ運に頼っているのか。投手陣についても然りで、防御率の数値に誇りを持つことはできるが、安定性という側面にはもう少し視点を向けるべきだ。

それでもファンはこの快進撃に歓喜している。しかし、この状況を本当に心の底から楽しんで良いのか、そこにはやはり別の視点が必要ではないだろうか？浮かれすぎている感は否めない。未来のことは誰にも予測できないが、この状態が続くことで失うものはないのか。何が賭けられているのか。そして、それを手にすることは本当に阪神やファンにとって望ましいことなのか？

この、まるで夢のような連勝は一時的な幸せに影響されているだけではないのか。

このまま続けていて良いものなのだろうか。それは真の「強さ」として誇りを持てるものなのか。阪神タイガースには扱わねばならない課題もあるはずだ。

【コメント抜粋】

1.「確かに阪神の選手は打撃部門のトップを争っているけれど、肝心なことは何もかもこのまま続くものではないということ。怪我や精神的なプレッシャー、どんなアクシデントが待ち構えているかは分からない。計算通りの展開に酔っているだけでないか、もう少し冷静に見る必要があると思います。」

2.「打撃が弱いと言われるが、これだけ打撃部門を独占しているんだから強いし、打ち負けないはず。その上、12球団トップの投手陣を誇っているんですから、今年は最強チームなんじゃないのかな。岡田さん、もう１年やりたかっただろうなぁ。」

3.「超打低環境を考慮しても、このような阪神の上位打線は驚異的だと思います。復活する選手もいるし、過去から学んだ教訓を活かしているのだから、今のペースを維持していくことが大事。隅々まで目配りしながら進む阪神には頑張ってほしい。」

最後に問う、これほどまでに成功を手にしている阪神、果たして本当の意味で心から喜べる時がくるだろうか？