大相撲界の横綱昇進問題、これには多くのファンが不満を募らせている。豊昇龍が新たに横綱として登場したものの、名古屋場所5日目ですでに休場。この現状は、果たして彼個人の問題なのか、それとも相撲協会の責任なのか。

どうやら土俵の外でのことが、土俵の上での彼のパフォーマンスに影を落としているようだ。ここで問われるのは、協会が興行面からのプレッシャーに屈し、彼を「早すぎた横綱」にしてしまった点だ。これまでの横綱昇進基準が何だったのか、いま一度考え直す必要があるだろう。横綱には精神、技術、体力の3つが揃わなければならないが、これを無視した結果が今の状況だ。

興行を優先しすぎるあまり、本来ならばまだ磨かれるべき豊昇龍のキャリアが脅かされている。これを機に制度そのもののあり方を見直さないと、次の世代も同じ轍を踏むことになるのではないか。

結局、観客が求めるのは強い横綱であるということに変わりはない。では、相撲協会が迎えようとしている「見せかけの横綱」の未来とは一体何なのだろうか？

以下、選んだコメント：

1.「豊昇龍を横綱に昇進させた協会には大きな責任がある。彼自身のコンディション管理が不足していたことも事実だが、無理に昇進させた結果がこれだ。

協会とファン、どちらが責任を取るべきなのか、これは議論を呼ぶ問題だ。」

2.「もはや応援というより、彼が今日勝てばいいと思う気持ちのほうが強い、しかし横綱はこのように思われる存在であってはならない。本来は、その強さを敬愛されてしかるべきなのだ。」

3.「横綱には降格制度がないから、負け続けるとすぐ休場してしまう。最高位だからこそその地位に相応しい振る舞いが求められる。今後の豊昇龍には期待したいが、それは自己の強化なくしてあり得ない。」