ああ、ドラゴンズファンよ、今日はどれほどの夢を見るのか。確かに甲子園での首位阪神への勝利は何年に一度の奇跡かもしれない。そして宏斗の完封、更に連勝街道を突っ走るドラゴンズ。これほどの晴れ姿を見せてくれるとは、誰が予想できただろうか。

だが、完全に安心していいのだろうか。中日が昨年の四月以来の6連勝を達成、というのは目を見張る成績といえるが、いわば「借金」はまだ5も残っている。肝心なところでの采配ミスや、予期せぬ怪我人の発生など、これまで何度もファンの夢を砕いてきた現実を考えると、この一時の興奮にどれほどの信頼を置いていいものか疑わしい。上林、石伊、細川といったスターが輝いているうちはいいが、彼らの不調や故障が訪れたとき、果たしてドラゴンズは昨年の暗黒を振り払えるだけの力を備えているのか。

このポジティブな波に乗って、果たして金丸選手がプロ初勝利を手にすることで本当の復活を遂げることができるのか。それともこれは単なる浮世の幻か。この苦しいローラーコースターのようなファンの感情に答えを出せるのは、上位争いに食い込むことができるかどうかにかかっている。

これからのドラゴンズは、ただの一時的な幸運で終わるのか。

それともこれが本当に変革の始まりなのだろうか？

選ばれた意見

高橋宏が完封したのは非常に素晴らしいが、チームにとっては未だ不安要素が多すぎる。強い打撃陣がどれだけ安定して持続できるかが鍵。（田中）上林がスタメン復帰後すぐに結果を出し、リードを取ったのは驚異的だが、こんな調子で調子を維持するのは難しい。今はこの勢いを信じたい。（山本）これまでの中日はリードが取れても守り切れないことが多かったが、今日の宏斗の無四球の投球は希望を感じさせた。このまま次の試合も良い結果を期待したいが、不安は尽きない。（鈴木）今回の勝利は確かに嬉しかったが、針のような不安もある。去年のオールスター前よりは良い状態だが、これがただの一時的な好調で終わるのかどうかが問題。（佐藤）