この記事を読んで、まずはその内容のあからさまさに驚いた。このような不法滞在者の強制送還に関しては、法律に従った自然の成り行きとも言える。それにもかかわらず、まるでその行為が差別的であるかのように捉える輩が一定数いるのが現状だ。これは単なる法執行であって、民族や国籍による排除ではない。なのに、なぜ感情的な反発が噴出するのか。猪狩さんの発言にもあるように「他国に行って犯罪を犯せば強制送還されるのは当たり前です」と至極真っ当な意見である。だが、この「当たり前」の感覚が、感情論に飲み込まれてしまうのはどうしてだろうか？

さらに、意図的か無意識か、異なる視点を持つメディアが少なすぎることは問題だ。今回の記事でも、その筆者は「猪狩さんの持論」などと事実をシンプルに伝えきることに躊躇している節が見える。書き手が自らの立ち位置を明確にしないまま伝えることが、情報の偏向を助長しているのではないだろうか。これは一体何のための報道なのか、日本人として思考停止を余儀なくされることに疑問を感じざるを得ない。

結局、問題の根幹はどこにあるのか。外国人であろうが、法を破った者に対して厳格に処罰するべきであることは明白だが、そのラインを超え、何が差別で、何が当然なのかを考え続ける必要があるのは我々国民ではないだろうか。

そして、記事や報道が生むこの問題の二重構造――我々はどちら側に立つのかを問うべきか。政策を決定するのは誰で、それを支持するのは誰なのか。ここで一度立ち止まり、思考を巡らせていくことが必要ではないか。

ここまで来ると、日本の法治国家としての在り方が問われる。厳格かつ公正であるべきよりも、感情的な側面に傾けることが正しいのか？それとも、絶対にルールを守ることが優先されるべきなのか？あなた自身、この問題に立ち向かうことにどのような考えを持つべきなのか。

以下は選ばれるべきコメント：

1.「外国人に対する法運用の厳格化について、なぜか『外国人にだけ法運用を厳格化』する動きと捻じ曲げて受け止めているメディアや著名人がいますが、読解力に問題があるとしか言い様がありません。国籍に関わらず違法行為に対しては厳格に対処する。それだけです。」

2.「行政もこれまで見て見ぬふりしてきたので、クルドの不法滞在者も実質的に許容されたと勘違いしてしまったんですよね。そこだけは気の毒だと思います。」

3.「入国してしまえば、日本は外国人にとってとても緩い国です。国により大きな違いはあるが、大部分の外国人とは日本人は共生出来ているが、法を逸脱するような外国人がいる以上これまで以上に入管は厳しくせざるを得ない。」