ここ数年、経済政策の話題に事欠かない日本だが、これほどまでに"耳障りが良い"という言葉が適切な時期はあっただろうか。山本太郎の「消費税廃止」にうっとりとするのはあまりにも浅はかだ。確かに「消費税がない日本」は夢のようだが、はたしてその裏側には何が隠されているのか。政治家のスローガンが現実の問題をどれほど覆い隠しているのかを考える時間が必要だ。

一瞬の嬉しさに一生の苦しみを買っているかもしれない。消費税廃止と言われた瞬間に、人々の財布は厚くなる。だが、その先に待つのは、例えば増え続ける社会保障費の財源不足。どこから調達するのか、誰も具体的に言及しない。増税という悪夢に再び目が覚めることになるかもしれない。

消費税がなければ裕福な層は喜びに満ちて高額な消費をするかもしれない。しかし、その過程で社会福祉がどうなるのかという話は疎かにされ、「耳障りの良い言葉」がのど元を過ぎた利益でしかないということもある。

耳障りの良い政策に惹かれるのは、どうしても逃れられない誘惑だ。しかしその裏には、実行不可能なポピュリズムが潜む。その真実に目を背けるのは容易だが、政治の信頼を損なうことになる。

結局、あなたが信じるのは、夢のような政策なのか、それとも現実を直視する態度なのか。

言葉が響きだけのものになってしまうのは、目の前の問題を他人事として扱うことにあるのではないか。

さあ、今回の「消費税廃止」案。あなたは支持しますか？選挙の度に浮かび上がるこの夢物語、果たして現実になる日は来るのか？

消費税を廃止しても、社会福祉費用の財源確保の方法が示されない限り、安心できません。しかし、どの政策も現実的には見えません。耳障りの良い政策に飛びついているだけなのではないでしょうか。

消費税廃止案は選挙目当てのポピュリズムに過ぎないと思います。現実問題への具体的な言及がないまま、ただ「良いこと」に流されているだけではないか、未来の資金不足が懸念されます。

実際問題、消費税を廃止すると、今後どの税金で社会福祉を賄うのか、明確なビジョンが示されていない。このままでは無責任な発言となりかねません。国民に耳あたりが良いだけの提案なのでは？