不動産価格が下がるという予想は、果たしてどれほど信頼できるのでしょうか？駅ごとの人口増減が不動産価格に直結するという意見がありますが、そんな単純な計算式で未来が見えるものではありません。特に、日本の不動産市場は複雑で多岐にわたる要素が絡み合っています。

現時点で水害リスクが高いという地域に住むことを避ける方が多いとしていますが、本当にそれが大きな要因となるのでしょうか？都心からのアクセスが良いエリアでは、生活の利便性が不動産価格を支える主な要素であるはずです。だからこそ、多くの人が「不動産価格は水害リスクだけで決まるわけじゃない」と考えるかもしれません。

さらに、人口予測に基づいて未来の街づくりを語るという行為自体がどこか冷酷で、地域の人々の生き様を無視した側面があります。将来の人口減少という漠然とした未来への恐怖により、今の住環境や地域の情緒、コミュニティの魅力を見過ごしてはいないでしょうか。

その土地で誰が住むか、どんな生活を送りたいかが本当に重要です。再開発や子育て支援が成功した地域では、結果的に人口が増えたという事例もあります。しかし、それがどれほど長続きするのでしょうか？東京都の政策がどこまで有効であるか、いずれは大きな疑問となるでしょう。

さて、あなたはどこに住みたいのでしょうか？都心の利便性を取るか、自然災害のリスクを避けるか。どちらが未来に投資する価値のある選択だと思いますか？

・江戸川区は水害リスクがあるとの意見がありますが、現に住んでいる人たちは日々の生活でそのリスクを痛感しているのでしょうか。私はむしろ、そういった水害を過度に恐れ、根拠無く地域を避ける傾向があるならば、それは偏見ではないかと思います。

・同じように立川以西の「特殊性」ということを言われるけれども、中央線や京王線沿線は都心から遠くても、独自の文化や企業が集中しているため、職住近接が可能な側面があります。居住地の選択肢として過小評価することはできないと思います。

・多くの人が水害リスクを懸念していますが、実際は交通の便が要因で人口が減るのかもしれません。都内でも子育て支援に注力している地域はありますし、実際に住みやすさや教育環境を見直す必要があるのではないでしょうか。