「大学受験の真実と幻想――ペーパーテストに潜む社会での力」そんなタイトルを持つ本が登場しましたが、いやはや、その内容には思わず目を剥きますね。この本が言う通り（自称）戦略が社会に役立つという主張、皆さんどう思いますか？少し冷静に考えると、何だか机上の空論が過ぎやしませんか。もちろん、受験を通じて得られる能力と、社会での実利用は確かにリンクする部分があります。けれども、本当にペーパーテストの得点システムで全ての能力を測れるほど単純だろうか。

誤解がないように言っておくと、受験で培う戦略や判断力が社会で役立つというのは、私も感心する点があります。しかし、それを「高学歴がそのまま社会でも評価される理由」として述べるのは、あまりにも無理があります。何より、記事の中の発言がまるで受験産業の宣伝のようで、中身のある議論を寒々しく見せてしまっていますよね。

嘆かわしいのは、受験そのものを美化し過ぎていることです。受験では確かに一定の努力と戦略が求められますが、果たしてその努力と戦略は社会の各方面でも同じレベルで求められるでしょうか？受験で得られるのは主に答えが決まっている問題への対処力であり、答えがない多くの社会的課題を解決する力とは一致しません。

高学歴であるという一つの指標だけで人材を評価するのは危険極まりありません。

そして、結局のところ、受験によって得られるものと失われるもののバランスをどのように評価するべきか。社会で求められる能力と知識の幅広さをどのように育成していくか。皆さんはどう考えますか、この受験至上主義が続く現代において、私たちはどのような未来を目指すべきでしょうか。

優れたコメントの選択:

私が持つ疑念は、何より受験産業の側面が透けて見えるという点です。受験には確かに高偏差値という成果がありますが、果たしてそれが社会で通用する優れた能力だと一律に言えるでしょうか。人それぞれ得手不得手があることを学歴一辺倒で覆い隠してはならないと強く感じます。

社交性や協調性、それに他人への理解力といった「勉強以外のスキル」がますます求められる社会で、過度にペーパーテストだけで評価される事に疑問を持っています。その評価基準が根付く社会風潮の変革を望んでいます。

学歴社会の現状を踏まえ、自分自身の経験を述べますと、家族の事情で高卒となった私ですが、生涯学習を通じて資格を得て、想像以上に専門性を活かせています。学歴よりも向上心と継続する努力の方が、大事なことを伝えたいですね。学び続ける意思こそ、自分を形作るのだと思います。