「野球は天候と共に踊る」――誰もが知るこの言葉、しかし雨の試合ほど呆れるものもない。11年ぶりの長時間中断試合となった今回のDeNA対広島戦には、観る者に呆然とした時間を提供しただけだったのではあるまいか。試合が始まるや否や、雨に翻弄される選手と忍耐を強いられるファン。しかし、なぜこんなにも試合続行に固執するのか。その真意を問わざるを得ない。

ドーム球場の普及が進む中、このような雨天中断が起きるたびに、ドーム球場の利点がクローズアップされる。NPBが遅延を我慢してでも試合を続行するのは、視聴率や放映権料への影響を最小限に抑えたい狙いがあるのかもしれない。しかし、このような判断は、試合の質や観客の満足度を犠牲にするもの。試合成立後の中止ではいけなかったのか。さらに、選手の健康管理の観点からも不安が募る。

中断のたびに何を基準に試合続行を決めたのか。今後同様の事態に直面した場合、NPBと審判団はどのような判断に基づいて試合を取り仕切ろうとするのか。結果として誰のための試合になったのか、混乱だけが残る。

果たして、ファンの声を後回しにしてまで、続行する理由はあったのだろうか？

コメントセレクション：

「雨が続く試合は、NPBの判断の遅さを再度感じさせます。５回で成立しているというのに、なぜ中止にしなかったのか。選手もファンも忍耐を強いられただけにすぎません。」

「こんな試合は初めて見ましたが、雨の中グラウンドで待つ姿は哀愁が漂いますね。試合成立したんだから、中止でよかったのでは？選手や観客が気の毒です。」

「判断をAIに任せてしまおうかと思うほどです。なぜ試合を引き延ばすのか理解できない。試合再開の意味があったのかな？」