マツコ・デラックスの熱烈な空港批判、何か共感できる部分がある一方、ちょっと厳しすぎると感じる人もいるでしょう。確かに、空港や新幹線のハードルは高い。大きな体では動く歩道のありがたさも一層身に染みるだろうけど、その苛立ちに隠れる現代社会への不満を代弁しているのかもしれません。

空港を歩くのが面倒くさいというこの感覚、年齢を重ねるごとに理解できるようになる人もいる一方で、「そんなこと言ってたらどこにも行けない」との反論も必ず出てくる。少なくとも言えることは「めんどくさい」が私たちの行動パターンを決定づける範疇になってしまうのは避けたいところです。ただ、その体型ならではの健康面での不安や、陸地をわずかに離れるだけでもストレスになりうる、という一面は無視できません。

それとも、マツコが動く歩道や新幹線の長さを嘆く一方で、実は私たちが旅行先でまで享受したいのは、安心と安全が約束された“日本クオリティ”なんでしょうか？冒険心を持つか、快適さを求め続けるか、その狭間で揺れる現代人のジレンマに過ぎないのでしょうか？

「どこでもドアがあればなぁ、って思うけど、結局旅行の楽しさってその過程にもあるんですよね。効率ばかり追求する現代社会はどこに幸せを見出してるんでしょう？」 「年齢を重ねると、確かに体力的な負担が先に来ますよね。それでも、新しい景色や体験って、時には疲れを上回る価値があると思います。行くべきか否か、悩ましい問題です。」「行列や空港内の移動は確かに面倒。でも、それですら楽しめる用意や心の余裕があれば、旅行先でも楽しさが倍増するんじゃないかな？」「面倒くさいを超える強い目的意欲があれば、どんな手間も苦にならない気がします。しかし、そうした意欲が薄れるとき、人間は一体何を求め続けるのでしょうか？」