2025年7月15日、日産は経営再建策の一環として、横須賀市の追浜工場および平塚市の日産車体湘南工場での車両生産終了を発表。しかし同日午後、日産車体の冨山隆社長が平塚市役所を訪れ、「工場閉鎖はせず、雇用維持を最優先にあらゆる可能性を検討する」と市側に伝達。これを受けて、23日、落合克宏市長は「生産継続の意志表示は市にとってもありがたい」とコメントし、一定の安堵感を示した。
経営判断として「生産終了」を発表したその日に、「工場は閉鎖しない」と地元自治体に伝える。日産のこの二重構造は、地域社会と従業員に対する説明責任を著しく欠いた対応だ。継続の「意向」だけで雇用や地域経済を安心させるには、あまりにも曖昧すぎる。
問題の本質は、大企業による地域との信頼関係の軽視と、雇用に直結する意思決定の不透明さにある。①生産設備の転用計画を明示し、操業継続の実現可能性を数値で示す、②従業員への再配置や再教育の制度的補償、③地元自治体と協議した「地域連携型再生計画」の策定と公開が不可欠だ。
企業の再建は理解できる。しかし、地域の生活と雇用を巻き込む以上、誠実かつ具体的な説明がなければ、信頼は地に落ちる。「あらゆる可能性を検討」するという美辞麗句に隠れた空白を、見過ごすわけにはいかない。
真の再建とは、数字だけでなく人と地元を支える意志の実行である。
ネットからのコメント
1、車体はもう日産本体から離れて、EV専業メーカー(OEM含む)として独立してはどうかな? もはやアクスルも電池も外部から調達すればいいんだから、意外と世界中のどのメーカーよりと価格的競争力のあるEVが作れそうな気がする。
2、日産の内部がいかに混乱しているか分かりますね。これでは他も本社の方針に承服しかねると言い出して計画が挫折します。それでなくても株価が危険水域なのに投資家に投げ売りされてしまいます。コレがなにをやろうとしても遅い原因かと。
3、今の日産に足りないのは、企画力だと思う。わが家は歴代代日産党だっただけに、今の状況が残念でしかない。 昔は良かった!カップラーメンで一ヶ月過ごしても、欲しいクルマが沢山あった。今はZにGTR.エクストレイル、ルークス位しか無い。 クルマのクオリティは高いのだから、あとはいかにヒット作=名車を生み出していく蚊だと思う。 日産車体も日産にこだわらず、いろんな協業相手と組んで、復活して欲しいです!
4、大学時代に長期休暇を利用して二交代のアルバイトをしました。当時は輸出用Z31(フェアレディZ)を作っていました。もう時効だから暴露しちゃいますが、夜勤は幹部が見回りに来ないので、従業員の皆さんがやっていたパソコンの通信教育の問題解きを勤務時間中に、仕事はいいからそっちをやってくれとお願いされたのを思い出しました。
昭和のバブル絶頂期の出来事。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7aa93bbab6ee6ecc655719bc53df93942b6ee9c1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]