2025年7月22日、ドナルド・トランプ米大統領は、オバマ元政権が2016年大統領選へのロシアの介入に関する情報を「捏造」したとする報告書を根拠に、オバマ元大統領を国家反逆罪で告発したと発表。国家情報長官ギャバード氏も「反逆的陰謀」への関与を司法省に訴追請求した。しかし、過去の4つの独立捜査はすべてロシアの選挙介入を認定しており、今回の主張には批判が集中。オバマ氏側は「注意そらしのばかげた試み」と非難している。
大統領が政敵を「国家反逆罪」で訴追するという前代未聞の事態は、民主主義国家として極めて異常だ。トランプ氏が主張する「陰謀論的報告書」は、過去の独立調査結果と矛盾し、事実の再構築ではなく政治的パフォーマンスに近い。
この問題の本質は、①権力者による司法の私物化が進んでいること、②国家反逆といった極刑対象の罪を政治ツールとして用いる言語の暴力、③過去の情報操作や人身取引疑惑の追及から目を逸らすための情報操作が疑われる点にある。
今こそ必要なのは、①米国の司法制度の独立性を確保する法制度の再確認と強化、②大統領による恣意的な告発・司法干渉を制限する憲法的枠組みの整備、③公文書・国家安全保障に関わる報告書の開示と客観的審査体制の拡充だ。
選挙介入や情報操作は確かに国家の安全保障を脅かす問題だ。しかし、それを理由に他者を「反逆者」と断じる権限が個人にあるべきではない。民主主義が守るべきは「法と証拠に基づく統治」であり、怒りや復讐ではない。権力を暴力に変えてはならない。
ネットからのコメント
1、恐ろしい限りだよね 自分達が行った犯罪については恩赦し、その犯罪を捜査した人達は徹底的に政治権力で潰そうとする これが民主主義・法治主義国家のあるべき姿なんだろうか・・・ そして、こんなトランプさんの行動に対してアメリカ国民は何も思わないんだろうかね・・・ 不思議で仕方がない もはやアメリカは中国以下の国家に成り下がった それなのに、日本政府はこんなアメリカ政府に圧倒的に不利な条件で関税合意をするという愚行を犯した つまり、アメリカの暴挙は日本は止められないという事 これは本当に恐ろしい事だと思う アメリカの独裁者がどの様な道を歩むのか 冷静に見守りたい
2、過去の大統領への弾圧は完全にライン超えてる この遠慮がなかったらバイデン政権下でトランプは収監されていただろう これは二度と民主党に政権を返す気はないという宣言に見える もうアメリカで穏健な政権交代は実現しない気がする
3、明らかにスラップ訴訟ですね。 どう考えてもこの内容で「国家反逆罪」が立証できるはずがなく、告発が空振りに終わるのは承知でしょう。 それでも「ただ告発した」というだけで「さすがトランプ様。
万歳!」と大喜びする陰謀論者がいますからね。 去年の「エプスタインファイルを公開」で大喜びして「エプスタインファイルは存在しない」とあっさり切り捨てられた事も覚えていない、どこもかしこも軽い人たちです。
4、アメリカ政府が「トランプを有利にするためにロシアの選挙介入があった」と公式に認定したのは2001年1月9日。アメリカ政府商務省はロシア側の主犯アンドレイ・デルカッチに対してこの日、経済制裁を課すことを発表している。 このときの大統領はドナルド・トランプだ。つまり百歩譲ってこれが国家反逆罪だというなら、裁かれるべきはドナルド・トランプだ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ac626f9836493719b8a1f54d3a317a8b1e7d269e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]