神奈川県逗子市の高級住宅街・披露山庭園住宅地で、景観保護のための建築協定に違反する疑いのある新築物件が問題視されている。施主はトランジットホールディングス社長・中村貞裕氏(54)。協定では高さ8m未満、生垣での境界設定、景観調和の建築意匠、住民同意などが義務付けられているが、天井が異常に高く、近隣住民から眺望阻害の苦情が寄せられている。住民側が修正を要請するも進展はなく、行政の建築許可があるものの、協定違反が問題となっている。
“景観を守る協定”は、ただの飾りではない。披露山庭園住宅地という希少な文化的・環境的資産を守るため、住民同士の信頼と合意の上で成り立ってきた協定を、企業のトップが「私的財産」として軽視する姿勢は極めて問題だ。建築基準法をクリアしていれば良いという話ではない。
この騒動の本質は、金銭と権力により「ルールと合意」を押し切れると錯覚する構造にある。眺望や環境といった“共に守る価値”を無視すれば、いかなる高級住宅地も無秩序な“金の街”に変わり果てる。
解決策として、①自治体と住民が協力し建築協定違反に対する行政勧告制度の整備、②協定違反物件に対して罰則や是正命令を発動できる地域内ガバナンス機構の創設、③開発計画段階から住民合意を義務化する制度の法制化が必要だ。
個の自由が許されるのは、他者との調和を前提にしたときだけだ。美観も信頼も、一度壊れれば元には戻らない。ルールを無視して築いた豪邸に、真の「価値」は宿らない。
ネットからのコメント
1、近隣住民とはうまくやっていかないとダメですよね 軋轢がないよう、気をつけないと。 法に違反していなくても 元々あるルールにはできるだけ素直に従った方がいい
2、きちんとした方でしたら、最初からこんな問題起こらないでしょうね。上に立つ人だからこそ、守るぺきことは率先して守る人と、成功をかさにきて、傲慢になる人もいる。まわりの住人のことなんて考えてないのでしようか?独自のルールではあっても守るべきだとおもう。
3、これを止められないなら、おしまいだね。小さな綻びがどんどん大きくなってゆく。アイツがやってんだからオレもやろうってことになる。相続で土地も分割されて、いかがわしい不動産屋が小金持ちのスノッブ相手に狭小住宅を売るようになる。そのうちマンションも建って普通の住宅地に転落。お金ある人は新しい土地を求めたほうがいいですよ。
4、芸能人だけでなく、官僚や政治家も居る。 こういうところでトラブると、色んな関係者が出てきてびっくりするようなしっぺ返しを喰らう。 54で会社経営をしていればわかりそうなもんだけど。 そこまで拗れて、無事に住めれば良いけどね。 最近だと、ビッグモーターの創業者がソニーの元会長宅跡地に、町内会から反対されながらも擁壁の高い要塞のような豪邸を建てて、謂れのある桜の木も切った。
完成して入居前にはあの騒動になってた。 結局、本人が入居する前に売りに出された。 急成長した会社なら、叩きようによっては湿ったホコリも飛ぶ。 無事に入居まで辿り着くのやら。(笑)
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/feef06596ba6dbfd324e09c1dbc11245b99295c7,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]