2025年7月18日、芸人・千原せいじ氏が自身のYouTube番組で戸田市議の河合ゆうすけ氏と口論となり、「お前、いじめられっ子やったやろ」などの発言が批判を浴びている。番組では埼玉・川口市のクルド人問題について意見交換が行われたが、千原氏の揶揄的態度や市民を侮辱する発言に対し、視聴者から非難が殺到。特に、政治的立場を超えた差別的発言と受け取られる内容が波紋を広げている。
一人の芸人が、他者への無理解と差別意識を露わにした瞬間だった。「お前、いじめられっ子やったやろ」という発言は、過去に苦しんできた人々を再び踏みにじる暴力に他ならない。さらに、特定の市民を「やばい」と一括りにし、政治的立場を嘲笑する姿勢は、言論ではなく侮辱であり、番組という公の場でなされるべきものではなかった。
この発言の本質には、公共性の欠如と情報軽視がある。①政治や社会問題に対する最低限の取材・理解の欠如、②人格攻撃に依存する表現手法、③差別的レッテル貼りを娯楽化する無自覚さ――これらが無責任に拡散されること自体、公共空間の劣化を招いている。
解決策として、①ネット配信者にも差別・中傷に関する倫理ガイドラインの適用、②YouTubeなどプラットフォームの自主規制強化、③芸能人・著名人向けの社会的影響力に関する研修制度の導入が急務だ。
「笑い」は誰かの痛みを土台にすべきではない。表現の自由の名のもとに他者の尊厳を切り捨てた先にあるのは、沈黙ではなく、声なき怒りである。
ネットからのコメント
1、動画を見ましたが千原さんが感情的になり討論ではなく子供の喧嘩みたいになってた。 しかし「いじめられっ子やったやろ」は、この討論と全く関係なくイジメに対していじめられる側が悪いと言うような捉え方をしているように思える。 川口市の件も河合氏が京都出身でありながらクルド人問題を挙げてトップ当選なのだからそれだけ現地の人にとっては大きい問題ということは容易に分かる。むしろ、河合氏をゲストに呼ぶならクルド人問題ありきで進めなければいけなかったのではないか。 また外国人問題にしても河合氏の方が遥かに知識があり勉強もしているだろう。 今回のことは明らかに河合氏が正しいと思います。
2、途中、せいじ氏が行ったロケで聞いた話に対して、河合氏が「その人、左翼の人だったんじゃないの?」と言い出した辺りは、「それ言い出したらこの話は一生平行線だぞ」と思ったが、結局せいじ氏側に軸となる主張がないことが彼の表情からも見え初めて、繰り出す苦し紛れのパンチはすべて見事に河合氏のカウンターを食らった結果、トドメはやっぱり「お前、いじめられっこやったやろ!(笑)」ですよね。 典型的な「お前の母ちゃん出ベソ」的な根拠も脈絡もない中傷に加えて、(真偽に関わらず)「いじめられっ子であった」ということが「嘲笑の対象である」という認識を持っていることを示したのは決定的。
これまで、一般的に(ネタも含めて)粗暴で失礼で無神経に見えても、比較的弱者に対しては道徳的な立場で発言してきたせいじ氏だけに、これは支持者が離れるのも無理ない。 さすがに事務所が火消ししないと、いろいろ他にも被害が出るのでは?
3、千原せいじさんの言動など取るに足らない事は記事からも十分理解しえる、不毛な争いに焦点が当てられるのは理解に苦しむ。 日本人と同じように法や秩序を守る事は無論、クルド人問題に直面している方々、何より日本への出稼ぎ目的が明らかなっている事実が現実問題として横たわっているのを、あたかも矮小化したり、無かった事のようになっている現状には只々 違和感を覚える。 政治家による選挙前のパフォーマンスではなく、先日あった高木県議と同じく、河合さんの現地視察や発信力が今後もどんどん増えて行く事で国会に於いても問題視され、日本人が守られる事を大前提として政治に反映されるのが至極当然だと思います。
4、お笑い芸人も中高年になると、若手の勢いには抗えない。そうなるとふと「武さんのように偉く成りたい!」って思っちゃうのね。方法としては大学は無理だけど大学院へ行っちゃおうとか、僧侶になろうとか、まずは情報番組のコメンテーターになっちゃおうなどなど。もっと末端だとXで小難しいことつぶやこうとするんですね。その見本のような出来事でしたね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3748e76ea09e87cbaa97baedda957d328c6cefb0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]