韓国でK-POP公演のインフラ不足が深刻化している。ソウルの蚕室総合運動場(約4万人収容)は2027年から改修で使用不可となり、代替施設も不十分。最大規模の高尺スカイドームは2万2000人収容だが冬季限定。これによりBTSやSEVENTEENなどの大規模公演や授賞式は日本など海外に流出している。たとえば「MAMA AWARDS」は2023・2024年に東京ドームで開催され、2日間で9万人、1300億ウォンの経済効果が発生。韓国内では署名運動や官民協議も進んでいるが、観光資源としてのK-POP活用は依然として外国勢に先行されている。
「K-POPは韓国の宝」と言われながら、その“宝”を活かすための舞台が自国に存在しないという矛盾。いまやK-POPファンは公演を観るために韓国を訪れるのではなく、日本や東南アジアに足を運ぶ。これは単なる「施設不足」ではなく、国家的な機会損失である。
本質的な問題は、韓国国内の公演インフラ整備の遅れと、公的・民間の連携不足だ。文化的資産を経済資源へと昇華するには、感情や誇りだけでなく、冷静な政策と構造改革が求められる。
解決策は明確だ。(1)全国規模での多目的ドーム施設の戦略的分散整備、(2)文化産業と都市観光を統合した政策パッケージの立案、(3)外国プラットフォームに依存しない国内主導の商業化モデルの構築。
これらが不可欠である。
「K-POPが好きなら韓国に行こう」——その当たり前の未来が失われれば、文化主導国としての地位すら危うい。観光も経済も、ステージがなければ始まらないのだ。
ネットからのコメント
1、芸能やスポーツには興行があり、「いいものにはそれなりの対価を支払って観たり聴いたりする」と言う文化が古くから存在してこなかった社会だから、ある程度は仕方ないのかと。 歌舞伎や相撲などに、江戸時代以前からお金を払って観にいく文化があった日本からすると、にわかにピンとこないですが。 日本の大規模な興行に使われる施設も、音響や見え方など、かなり計算されて作られていて、それは意外にも当たり前のことではない。江戸時代と言う、かなり洗練された文化的経済社会を経験したアドバンテージは相当なものだったのです。
2、アニメや相撲や野球、サッカーや宝塚、歌舞伎、コンサートなど様々な分野において、趣味を楽しむ大衆文化が日本には根付いています。良いと思う芸術作品などには対価を払う。またお土産文化などを含め日本人の国民性も大きいと思います。
3、自国に1万人以上入る大規模な公演施設が無いからといって、日本で公演を開催しないでくれ。日本とは別の国なのだから、自国の国内に公演施設を建ててくれ。日本人芸能人が利用できなくなるので、迷惑だ。 日本では、地方都市でも、1万人ぐらい入る公演施設が多くあるけど、それは日本人が利用するための国内向けの公演施設だ。
外国人に貸すための目的で建てられた公演施設ではない。
4、それでも日本は近年の施設老朽化、建設費の高騰と予算不足であちこちで公演ができないといった悲鳴が上がってるんですけど?中野サンプラザや東京文化会館、サントリーホールetc 改修予定も目白押しで、クラシックなんか危機感が出てるし、国立劇場に至ってはどうしようも無い。KPOPなんか来なくても良いけど。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8231cdb86f2052369ed177dfad340da588a76f04,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]