正直言って、このニュースを読むと我々の司法制度はその信頼性において深刻な問題を抱えているのではないかと感じてしまいます。39年という途方もない時間を経て、やっと無罪判決が下されるこの不条理さ。いくら時間が経ったとはいえ、ひとつの人生を誤った判決によって摘み取ったことが許されるのでしょうか?
前川さんが無実を訴え続けたその信念には感嘆せざるを得ません。しかし、本当に我々はそれを称賛すべきなのか?いや、むしろ司法に対する怒りを覚えなければならないのではないでしょうか。捜査機関が知人の証言を「誘導」したという疑いがあるにもかかわらず、それをもって有罪とする。この不合理さ、理性を裏切る行為は、今後も続けられるのでしょうか?
そして、再審を求め続け20年超の戦いを続けた前川さんの姿勢。それはまさに人間の強さを示していますが、そもそも彼がそんな戦いを強いられること自体が、我々の社会の欠陥を示すもの。この事件は終わりを迎えたかもしれませんが、次に犠牲になるのは誰なのか、という恐怖は消えない。
それでは、我々はどこへ向かうべきなのか?この問いは、誰もが考え続けなくてはならない問題です。
真実は最初には見えないかもしれないが、それでも覆い隠されることがあってはならない。本当の正義は、時間にかかる壁を壊して初めてその姿を現す。この事件をきっかけに、我々がどのようにしてその壁を乗り越えるかを考えるべきです。
ネットからのコメント
1、リアルタイムで事件を知り、逮捕とその後をニュースで見聞きしていましたが、「血の付いた前川さんを見た」という目撃証言についてはどう決着したのか知りたいと思う。嘘なのか間違いなのかでだいぶ変わると思う。悪意ある嘘だったら恐ろしい話じゃないでしょうか。
2、前川さんが無罪を勝ち取る事ができた事をまず喜びたい。しかし、失われた時間は取り戻せない。 事件の捜査では、物証がなかった事が大きな特徴だった。一連の裁判で争点となっていたのは、複数人の目撃者の証言です。特に暴力団員の証言が逮捕のきっかけとなった。再審請求では、証言の矛盾を突く捜査報告書が見つかり、目撃証言の信用性も否定され、再審への扉を開いた。 証拠開示の重要性を示す裁判です。検察側が証拠開示に応じない事によって、審理の長期化や冤罪を生み出すきっかけを作り出している。
取り調べの全面可視化、弁護士立ち合い、証拠開示ルールの変更など、改めて再審制度の改正が早急に求められると思います。
3、たった30年前にこんな冤罪逮捕、裁判が行われていたんですよね、信じられないですよ。警察も検察も裁判所も当時の関係者はみんなどう考えて彼を犯人に仕立て上げ、刑務所に放り込んだのか。また、血がついた彼を見たと証言した知人は何を思って彼を貶めるような証言をしたのか。警察、検察、裁判所、知人のせいで人生が滅茶苦茶にされて誰がどう償うのか。袴田さんもそうだが、本当にあってはならない冤罪ですよ。自分がこうなったらと考えると本当に恐ろしい。
4、じゃあ新犯人は誰なんだ? これが残りますよね この手の裁判でいつも思うのが容疑者が無罪になったという事だけでじゃあ犯人は?という話にまったく報道は触れない 被害者が殺された事実はあるのだから間違いなく犯人がいるのでそれをちゃんと捜査するなりもう時間が経ちすぎて無理ですと言うなり何か結論を出してほしいです
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e7a5251572ed4b69ca85d69c5615b285951fddc3,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]