私はこの記事を読んで、まず何を感じたかと言えば、その不条理さだ。亡くなった前県民局長が勤務中に私的文書を作成していたという理由で遺族が給与を返納することになったのは、この世の理不尽さを象徴しているように思える。彼が作成した文書が誹謗中傷だったとはいえ、彼の死後に遺族がその責任を負うべきなのか?
だれでも少しの時間を使って私的なことを処理することはある。たった200時間分、14年間の働きからすれば微々たるものだろう。その彼に対して行われた一連の措置は、まるで彼をそれまでの働きのすべてを否定するかのように感じられる。これぞまさに「死亡後も働かないと責められる日本社会のブラックさ」である。
さらには、何故、県民がこのような訴訟を起こしてまで62万5000円もの返還を求めたのか、これも理解に苦しむ。彼らは正義を追求しているのだろうが、その正義が誰かを傷つける結果になっていることに気づいているのか。「正義は時に無邪気な刃となり、亡者の魂を貫く」。このような事件が増えてもらっては困るものだ。
ネットからのコメント
1、兵庫県全職員を対象として、元県民局長に対して行ったものと同等の調査を実施するべきであり、兵庫県はその全結果を公表するべきです。
そして、地裁に提訴していた住民らなる者達は、その結果に基づき1件1件地裁に提訴するべきです。それを行わないで元県民局長のみ糾弾するのは、あまりにフェアからかけ離れていると思います。
2、14年間で200時間、これを勤務時間中だとなんで断言できるのかな?と、初めの頃から疑問だった。いつのまにか、仕事せずにプライベートの書き物をせっせとしていたかのような印象になってしまっているが、冷静に考えたら、14年間で200時間=一日2〜3分。昼休みなどの法定の休み時間かもしれない。職場のパソコンに保存していたのはよくない。が、あたかも仕事サボって遊んでたかのような言い方は、根拠もなく、仕事ぶりを見てない人が言うことではないと思う。
3、この問題については、既に1年以上経過している。どちらが良い悪いでは済まされない位、県政運営に悪影響を及ぼしているのは間違いない。今だに、故人、遺族に対する誹謗中傷は継続しており、ついには、遺族側が「早く兵庫県とは決別したい」という思いで、給料の自主返納を行なった。なんとも居た堪れない話しである。まだまだ解決には時間がかかりそうであるが、混乱を招いた張本人としての知事には、この道義的責任の重さを理解していただきたい。
4、斎藤元彦も自らが公益通報者の犯人探しを行い、元県民局長の私的情報を漏洩させた張本人なんだから、責任を取らせる必要があるよね。喧嘩両成敗とはそういうこと。
下のものだけに責任を取らせるのは、法の下の平等に反してるよね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/746ec691013236f6fc5a071bce9931931df3f71f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]