この参政党の躍進にどうにも驚かざるを得ない。いや、正直言って、少しばかり呆れてもいる。なぜなら陰謀論が "日本の宿命" として平然と議論される現状は、驚くべきであり、それと同時に極めて不安だ。ここで思い出してほしい、トランプ政権下でのアメリカの陰謀論ブーム。まさか、そんなことが日本で起きるなんて思っていなかった。
参政党が支持を集めている背景には、日本社会の「剥奪感」や「分断」があると言われている。確かに、国力の低下や少子化問題は国民に未来への不安をもたらしている。しかし、そこにうまく乗じて陰謀論を振りまくやり方は、悪質と言わざるを得ない。他者に責任を押し付けることで自分を慰めるのは、一時的な救いに過ぎない。
参政党の陰謀論は、まるで「見えない敵」に対する聖戦の如く描かれているが、現実とのギャップを埋めるものではない。むしろ、問題の本質を隠し、人々を現実逃避に誘導している。「日本人ファースト」というスローガンの背後にあるのは、過去への執着と未来への不安だ。
けれども、この状況をただ批判するだけでは意味がない。我々に求められているのは、現実をきちんと見つめることだ。陰謀論に頼るのではなく、確固たる事実と冷静な議論を基にした解決策を考えよう
。それこそが、日本の未来を支える唯一の道である。
ネットからのコメント
1、烏谷氏の陰謀論分析は示唆に富むが、ポピュリズムを右派に限定して論じる点には違和感がある。2009年の民主党政権誕生時、メディアと国民が一体となって「官僚打破」「政治主導」を掲げた様は、まさに左派ポピュリズムの典型だった。ポピュリズムは右左ではなく、エリート対民衆の構図で民意の絶対性を訴える政治手法である。参政党の現象だけを特異視するのではなく、かつての自分たちの熱狂も省みるべきだ。
2、今回どの政党も減税だなんだと目先の利益でに飛びつきやすいポピュリズムに走ったので、参政党現状呼び込んだのもその一環なんじゃないかな。腰を落ち着けて本当のこと言える政治に変わって欲しいし、そういう政治を望む国民に成長してほしい。
3、そんな事はとっくのとうに周知の事実となっています。それよりここで書かれていない、左派メディアによる偏向報道にこそ左派が減退してしまった理由があるのではないでしょうか。置いていかれたアメリカの白人たちと違って、まだ日本は日本人がほとんどですし、保守的な人たちこそ外国人のタレントだったりハーフの芸能人やアナウンサーが好きです。保守層や置いていかれたアメリカ人的な思想を持つ日本人が外国人が嫌いや差別していると言うのは短絡的な研究だとしか思えません。現場行って取材して欲しいです。農家、漁業、畜産に工業に至るまで、多角的な視点で労働者の不満や不安をちゃんと捉えてから記事にして欲しいです
4、本来なら自民党の保守勢力がグローバルに展開される保守の動きの受け皿になるべきだが安倍さんが亡くなられたことと裏金問題により崩壊。リベラルに近い勢力が自民党の主流派では票は逃げていく。岸田、石破と全く期待を裏切って何もしない政治になってしまった。その意味では決戦投票で高市ではなく石破支持に回った岸田の責任は重い。参政党ではまだまだ政権担当能力はゼロに近いから自民党保守と統合して政党らしくなるのが一番いいのではないか。高市・神谷連合ならもっと支持が集まるかも知れない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a1ed7cccf327215d6834c564fffa26ebda2ca46d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]