観光地が世界遺産だからといって安全だと思い込んでしまう、これが人間の愚かさだろうか。ハロン湾での悲劇を知ったとき、まず感じたのは自然の前での無力さだった。にもかかわらず、観光業界はまだ「安全神話」を作り続ける。「観光=安全」ではないという当たり前の事実を、痛ましい形で思い知らされるのはなぜだろう。
さらに、報道では「外国人はいなかった」とされているが、まるで他人事のように聞こえる。人命の数を、何かのステータスで区別する必要があるのか?犠牲者がベトナム人であろうと外国人であろうと、その失われた命の重みは変わることはないはずだ。
また、こうした悲劇が起きるたびに、自然への軽視が浮き彫りになる。観光地における安全対策は、名ばかりのものではなく、真に機能するものでなければならない。観光客としての我々も、自分の安全を人任せにするのではなく、もっと自分で考え、行動するべきだ。「自然は観光地ではなく、生きている存在だ」と理解すること、それが本当の安全対策の第一歩ではないだろうか。
自然を侮る者、淘汰されるのみ。それが真理である。
ネットからのコメント
1、こちらを訪れた事はありますが、食事をとりながら楽しみながら行くような船でライフジャケットを着用するような船ではなく、もっと大きい船でした。
でもこうやって見ると船に乗ると言う事は、いかにライフジャケットが大切になるかと言うことがよくわかります。海が荒れてしまったら、ライフジャケットなど無意味と言うような書き込みを見たことがありますが、絶対そんなことありませんよ。ライフジャケットは昔ながらの固定式のものを購入し、きちんとベルトを腰だけでなく、またも通すようなタイプを購入してほしいです。それをしておくと、船に投げ出されたときに全然違います。腰まできちんとベルトが通っているので、海の中でも浮上して、ライフジャケットが頭を抜けてしまうことがないんですね。これはライフジャケットの作っているメーカーの方から直接聞いたことがある話であり、それ以外私はずっとそのタイプのものを買っています。
2、ベトナムのハロン湾で起きた観光船転覆事故は、多くの方が犠牲になられ、多くの方が行方不明のままで、本当に胸が痛みます。犠牲者の中にはお子さんもいるということで、やるせない気持ちでいっぱいです。ご遺族のみなさまはどれほどの無念と絶望を感じていらっしゃるか、心中を思うと言葉もありません。救助された11名の方も心身ともに大変な思いをされていることと思います。観光地での安全対策はもちろんのこと、気象の急変にどう備えるか、改めて考える必要があります。
3、昔、沖縄でホエールウォッチングツアーに参加したんだけど、2日間待ちぼうけだったよ。毎朝、海の様子や天気予報などをチェックして、その日のツアーを行うかどうか決める。
だから、時間ギリギリまで開催されるかどうかわからない。素人目には「えー!今日いい天気じゃん」でも、プロの目にはNGで、客は待ちぼうけ。その代わり、出航した日の素晴らしさは感動物だった。自然相手の観光は、本来そうあるべきなんだろうなって、知床のときも思ったよ。
4、技術が発展していない国の観光船に乗船するのは、凄くリスクがあると思います。以前、私の知人が済州島でパラセーリングを行なって、地上何十メートルから、そのまま落下して来たことがありました。幸い怪我は無かったようですが、私は絶対に発展途上国のアクテビティ等はやりません。日本とは、安全基準が違うのでハイリスクだと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/85f8fbc0628db32d0b9ecfc79014fd09dc101e32,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]