振り返ってみると、このコメ価格の変動はまるでジェットコースターのよう。しかし、ここで問いたいのは一体誰のための値下げなのか。政府が備蓄米を放出したことで値下がりしたと言われても、それが何を意味するのか、具体的な利益を享受しているのは誰なのかはっきりしない。米を安く手に入れたからといって、私たちの財布が急に潤うことはないのだ。
地域ごとの価格差も興味深い。東海地域の農水省の発表は常に高価格を維持しているが、これが地域インフラや生活費の差に直結しているとしたら、米の価格から地域社会のあり方を見る一つの視点があるだろう。しかし、価格が安くなったところで喜ぶのは消費者だけで、生産者や流通業者の苦悩はその背後に隠れている。値段が安くなることだけが私たちの生活の向上に繋がるとは限らない。
驚くべきことは、私たちがこれらの価格変動をニュースで知るだけで、実際の市場の力学を理解することを求められないという点だ。果たしてこの値下げは一時的なものか、それとも米を巡る戦略的動きの一環なのか。そして、私たちが見えない非常に複雑な力学が働いていることに目を向けるべきではないか。価格が下がることが単純に良いことだと考える時代は終わりを告げているのかもしれない。
ネットからのコメント
1、取材力が試されますな。私のあちこち回った感覚だと、「せっかく値上げしていたのに、みすみす安く売る必要なないだろ」とスーパーは今もブランド米、5キロ5000円コースを貫いていると思うがね。
2、地域差とか、普段買い物に行かれる店舗の方針とかが大きいのでしょうか。うちの近くではつや姫が5キロ4千円を切ってました。ピークは5千円を超えていたので、結構な値下がりです。関西圏、店舗はロピアです。備蓄米も結構置かれていて、品薄感も無いですから、コメの不足感の無い地域では安くなってるのかな、と思ったり。そしてこの価格は備蓄米を含んでいると思うので、銘柄米の平均はまだ4千円半ばぐらいだと思います。いよいよ端境期まで2ヶ月を切ってきたので、在庫を抱えている業者は値下げして捌くのか、古米になる覚悟をするのか。
3、数学的な視点がごまかされています。平均は下がっていますが、標準偏差は大きいままです。具体的に言うと古米、古古米の備蓄米開放した販売価格の低い流通価格を加味しての価格計算が下がっているだけで、新米ブランド米の価格低下はまだまだ鈍い状態です。でも、こういうニュースソースにより、下げ圧力は増す方向ですので、地味に待っていれば良いものと思います。
4、値段が下がってるのは事実なんだろうけど私が5kg を買ってた時 以前なら2000円以内で購入できた。今は3000円台の後半でしか売られておらず以前よりは下がったとはいえ もっと下げて欲しいというのが現実です。
もちろん農家の方の収入も考えなければいけないのでしょうが やはり 消費者としては 安いに越したことはない。現状で安くなったという風に大喜びはできません。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/60166ded1a57c1cb2fbf34065e208e0234ce1af4,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]