前川喜平氏の発言を目にしたとき、思わずため息が漏れた。元文科事務次官ともあろう方が、ここまで直接的な表現を選ぶとは驚きだ。しかし、「日本の恥」という言葉のパンチ力たるや、他の何物にもかえがたい刺激を与える。神谷宗幣氏や西田昌司氏を「恥」と名指しすることが、結果としてどれだけの反響を呼び起こすか、前川氏は分かっていたのだろうか？

前川氏の鋭い批判は、「賢くなれ」という旧来のパターンを超えて、人々を揺さぶる。ここで考えさせられるのは、彼の発言の背後にある社会の分断だ。発言者の意図を超えて、真に恥ずべきは、一方的な断罪に終始する姿勢そのものではないか。選挙における票の行き先は多くの要素が絡んでいる。「一票」の軽さを持ち出すだけでは、真の対話にすら到達しない。

更に前川氏の言葉には、忘れてはならない要素がある。礼儀と理性はいつでも共にあるべきだ。この一石がどんな波紋を広げるのか、少し冷静に見守る価値がありそうだ。真に問うべきは、他者を「恥」とすることが社会をより良くするのか、である。

ネットからのコメント

1、自らの意向に沿った選挙結果にならなかったからといって、民主主義の根底である民意を無視し、有権者を愚弄すべきではないのではないのでしょうか。

国民の民意を無視した発言こそ、民主主義国家である日本の「恥」なのではないのでしょうか。

2、俺も嫁にバレたら言おうと思うんだ。「ドキュメント番組で女性の貧困について扱った番組を見て実際に話を聞いてみたいと思った。話を聞く際に食事をし小遣いをあげたりしていた」「そこで出会った女性を通して女性の貧困と子供の貧困が通じていることがわかった。実地の調査の中で学べることが多く、ああいうところに出入りしたのは意義があった」ってね。

3、流石の発言、元文科省事務次官にして、歌舞伎町での若き女性たちの救済のために実地訓練ならぬヒアリングを敢行した益荒男だけあるね。恥の意味を良くご存じだ。そんな有権者を教育したのはどんな方々なんですかね。

4、客観的に現状を認識できないと、自分だけが正しくて周りがおかしいと見えるのでしょうね。もちろん、少数者が正しくて多数派が間違っていることもありますが、やはり多数派の方が色々な意見を吸い上げているので多数派の方が正しいことが多いと思います。もう少し現実を見る目を身につけて欲しいものです。