山手線と大阪環状線、どちらも環状線と呼ばれているのに、まるで別の惑星に行くかのようだ。東京の山手線は閉じられたサークル、何もかもが予定通りに進む。東京のランドマークを巡る余裕ある散歩のように思えるけれど、実は閉じ込められたネズミの回し車なのかもしれない。対して大阪環状線はまるで混沌としたアートのよう。色とりどりの車両が交錯し、いつの間にか知らない場所に連れて行かれる。迷子になるにはもってこいだ。
運転形態が違うのは致し方ないにしても、ぼくらはその違いを楽しむ余裕が欲しいのだ。ちなみに、東京と大阪を見比べること自体がナンセンスだ。それぞれの良さがあるにも関わらず、対比することで無駄な優劣をつけたがる。でもこれが人間の性(さが)なのか。自分の住む場所に誇りを持ちたい、しかしそれが時として笑えるほどの悲劇を生むのも事実。
結局、電車は人生の縮図。ある時乗り間違えるかもしれないが、それもまた一興。違いを味わい、自分を見失わずにいれるかどうかが鍵だと思う。これを読んで、あなたはどんな電車を選ぶだろう?そして、その電車でどこへ向かいたいのか。
ネットからのコメント
1、ただ路線が丸いというだけで、意味合いが全然違う路線です。
東京は山手線を中心に都市が形成されているのに対して、大阪はメトロ御堂筋線沿いに南北に繁華街・ビジネス街が形成されています。そもそもUSJができるまでは大阪府・市民の多くは環状線の西側を利用することはほとんどなく閑散としたエリアでした。。それだからこそ西側で快速運転が可能になったのだと思います。
2、本文にもありますが、大阪環状線(内回り)は「遠心力」が働いて和歌山方面や奈良方面へ飛ばされる場合があります。また、外回りは乗る時に「大阪環状線」と表示してあっても京橋または天王寺止まりの場合もあります。いずれにせよ、行先には十分ご注意下さい。
3、関西民ですが、私は東京に行った時にどれに乗ったらいいのかで迷います。例として、池袋から大崎へ行く時。山手線がいいのか、湘南新宿ラインがいいのか、埼京線がいいのか。無論どれに乗っても目的地に着くのですが、早いのはどれか。で、それによって乗車するホームが異なるので、移動しないといけない。その時々で判断力が必要となるので、頭の中がぐるぐるになります。大阪環状線で大阪から新今宮へ行こうとすると、大阪環状線、大和路快速、関空快速とあります。しかし同じホームで待っていればいいので移動する必要がない。まあ慣れだと思いますが、自分は大阪環状線の方が安心できますね。
4、単純に大阪は東京より需要が少ないから、埼京線や東京上野ラインが山手線と同じ線路で運用しているだけと考えればいいだけで、実は東西でやっていることは大して変わらないと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/76e4b235e5394ea81b47d47ce90e27f276c05d27,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]