人類史において労働人口の減少が問題になるなんて、まるで反転した未来を見ている気分だ。ロシアの人口危機は、「制裁よりも深刻な脅威」として現れているというのを聞くと、ウクライナ侵攻のツケが回ってきたと思う。経済政策がどれほど効率的でも、消えた労働者を補う魔法はない。労働力不足が加速するインフレの原因になるという事実は、未来の不安倍増だ。
プーチンが人口増加を国家的優先課題としたにもかかわらず、出生率低下は歴史的失敗と言わざるを得ない。まるで水を汲んで穴を塞ぐように退職者の穴埋めをするだけでは、グローバル経済の大波に飲まれる前後の差に過ぎない。熟練労働者の不足に関する調査結果は、建設業と製造業の未来を暗示している。「経済成長の鈍化とインフレの加速を引き起こしている」というエフレモフの警告は聞き流せない。
政府が移民政策を厳格化する傾向にあるのも好奇妙だ。人口減少に苦しむ国が他国からの労働移民を脅威と見做すのは、深層心理の何かを映し出しているように感じる。ブルーカラー職の魅力を高める試みも響かないなら、きっと教育改革や職業訓練の見直しに思い切った行動が必要だ。
結局、ロシアも他国も、未来の人材が消えることはないと信じたい。
逆境に打ち勝つ本当の鍵は、他の国がすでに体験した教訓かもしれない。人材の死活問題が未来を制約する時こそ、真の改革が求められるんだ。
ネットからのコメント
1、単純な労働力の減少はもちろん、戦場で死傷した場合、負傷者には恩給、遺族には遺族年金を何十年も払う必要が生じます。ロシア国民はウクライナで少なく見積もっても数十万人が死傷しているわけで、それが今後の経済に大きな負担となり続けるのも間違い無いです。
2、当然でしょうね。若い世代を徴兵してウクライナ戦で消耗させているんですから。そしてWW2の独ソ戦と違うのが、昔はソ連邦で今は分離独立した国からも兵士を集められた事。今は、それらの国から徴兵出来ないのでロシア国内から徴兵するしかない事実。現に北朝鮮や他の国から兵士をかき集めているのがその証拠でしょう。つまり独ソ戦の時のような無尽蔵に人海戦術で飽和攻撃を行う事が出来ないという事。なら長期戦に持ち込めば苦しくなるのはロシアでしょうね。いつまで痩せ我慢するつもりか知りませんが。
3、ロシアも必死に出生率上げようとしてるけど、ある程度経済が発展した国では、政府が何をやっても出生率は上がらない。プーチンさんもロシアで1番問題となっているのは、出生率の低下だと認識していて、日本では考えられないほどの子供に対しての支援を行うが出生率は上がらない。人口の低下は、国力の低下、安全保障上の最大の懸案事項とわかっている欧米は矛盾を抱えながらも結局移民で人口の減少を受けている。
ロシアも中央アジア周辺の移民を受け入れ始めているが政治体制の問題もあり、欧米ほど容易ではない。
4、ロシアに限らず、イスラム圏やアフリカ諸国を除けばどこでも今後は労働力不足になる。そうなると選択肢は移民を入れるか、AI活用で人間を極少化するか。中国は自動運転などで労働力不足を補う路線、欧州は移民活用。ロシアはどうするかな?移民も今後は奪い合いになるけど、国内秩序が壊れるからロシアは選ばない気がする。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6b5d35a111592477c7305df0799be4bcff9f71f7,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]