SNSの影響を語る記事を読んで、心の中で思わずつぶやいたのが、「これが民主主義の未来か?」という言葉だった。参議院選挙でSNSがどれほどの影響力を持ったのか、まるでそれを褒め称えるかのように扱う声もあるが、ここで見落としてはいけないのは、SNSの「情動的民意」が現実に直結してしまう危険性だということだ。感情で動く民意が政策に影響を与える? それが本当に「民主主義」なのか? いや、むしろ「カオス」だ。
「バカの壁」とか言ってるけど、むしろこれから怖いのは、SNSという「トンネル」だ。情報のカプセル化で、考えを深めるどころか、一方的な感情を押し付け合う空間が出来上がっている。冷静に考えるべきは、まさにこの「トンネル」で囲まれた民意が、どんどん広がっていくことに対してだ。
そして、これを支配するのは、**「選挙に勝つためなら何でもあり」**の政党たち。SNSで煽り立てた感情的な声を無視できず、まるで「民意」に従うかのように振舞っている。これこそが、まさに「バカのトンネル」の開通を意味している。
結局、問題は**「民意は万能ではない」**という現実をどれだけ冷静に受け止めるかだ。政治家たちがSNSに支配されるような事態が続けば、真の民主主義などは形骸化し、私たちが選んだリーダーすらもただの反応機械になり果ててしまう。
ネットからのコメント
1、参政党を支持というより、自党や公明党、立憲などの支持者が減っただけ。または現在の自民党だけは避けたいと言う民意が結果となっただけだと思う。まだ参政党に何かを期待しているわけではない。今の既得権まみれの政治を変えたいと言うのが民意だと思う。石破総理は国民に選ばれてなった総理大臣ではなく、一部の自民党員から選ばれているだけです。支持されていない総理大臣は辞任するべきだと思う。
2、要するに今まで選挙を誘導扇動してきたテレビや新聞や週刊誌が存在意義を失っているわけです。それは同時に、これらに出てテキトーな事を言う評論家たちの存在意義も失っている。こういう批判記事もその危機感がある。なるほどSNSはワンクッションがない。ただ今までワンクッションを自認していたマスコミへの不信がこうなってる事は言わない。嘘のワンクッションを挟むなら直接受け取るわ、という時代なの。SNSへのリテラシーはこれからも問題となろう。だがそれで過去に回帰する事は絶対にない。
3、SNSの1番の問題は選挙活動ではなく収入目的で配信する人達なんだと思ってます。その人達は話題になれば何でもOKというスタンスで派手なタイトルや事実を捻じ曲げた内容の動画を配信しているので。選挙絡みの動画は広告収入無しにしてしまえば変な動画は減ると思うのですが。
4、一方で、クッション(個人的には「フィルター」の方が正しい表現だと思うが)を通じてチェックされ洗練化されたはずの政策が、実際に実行されても社会がよりよい方向に向かっていないのではという疑念が有権者側にあり、それが増幅した結果が今の状況ではないかと思う(「クッション」自体も決して公正・公平ではなく様々な思惑による恣意性が強い)。
記事で言うところの「〇カのトンネル」を増やさないためには、まず「クッション側」の人たちが過去の失敗した政策、具体例としては「小泉構造改革」「消費税増税+法人税減税」「年金改革」「教育再生」「観光立国化」「コロナ対策」などを客観的に検証して非を認めるべきなんだろうな。そうしなければ「クッションに対する不信感」はぬぐえないままになる。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7dc886a3f0dfbe374ea9f2773df5513ec34bf4a8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]