遠野なぎこさんの物語を読んで、私は思わず立ち止まってしまった。確認行為に3時間も費やす彼女の生活、なんと重いものだろう。しかし、ここで私たちが考えるべきなのは、「なぜ彼女はそこまで追い詰められたのか?」という点だ。強迫性障害は単なる個人の問題ではなく、社会全体が無視してはいけない警鐘だ。
情報過多のこの時代、私たちの心は知らず知らずのうちにプレッシャーを受けている。遠野さんの確認行為、火が出ることへの恐怖。その根底には、情報の洪水に溺れる現代社会の姿が垣間見える。「何かが間違っている」という漠然とした不安感を日々抱えているのは、彼女だけではない。
彼女の例は一つのケースに過ぎないが、こうした症状に苦しむ人々は世界中にいる。私たちはどこかで「これが普通」と納得して、問題を見て見ぬふりしていないだろうか?遠野さんの強迫性障害について語る時、それは彼女自身の話であっても、同時に我々へ向けた問いかけでもある。
健全とは何か、本当に安心できる環境とは何か、考え続けることが大切だ。この問いに向き合うことで、私たちは少しでも彼女の痛みを理解し、より良い社会へと進むことができるのではないだろうか。
ネットからのコメント
1、通勤路でいつも見かける方が、同じご病気なんだろうなと思います。車の鍵を締めたか、全部のドアを何度も何度も確認している。いつも電車ギリギリの時間に駅に到着している(田舎なので、ラッシュ時でも一本逃すと30分くらい先)ので、家を出る時もギリギリの時間まで確認してるんだろうなと思います。ギリギリなので、車の施錠の確認も走りながらガチャガチャと何度も確認し、その後駅まで猛ダッシュ。本人じゃないからどう思ってるのか分かりませんが、通りがかりの赤の他人ですら、生きづらそうだなと見ていて感じます。
2、あまり芸能人の方を直接見たことがないのですが、遠野さんがお若い頃、ちょうどドラマの撮影が終わったタイミングで握手をしてもらいました。すてきな笑顔で周りも光って見えるようだったのを覚えています。その後、毒舌キャラになったり、大変な生い立ちが明かされたりと、生きづらそうな様子が気の毒でした。ただの視聴者ですが、ご冥福をお祈りしたいです。
3、自分も強迫性障害持ってるけど(自分の場合は窓閉めと、ドアのカギを閉めたかの確認恐怖)、確認恐怖と言うか「これをやらなければ」と確認行為がどんどん増えていくと、それが1日の必ずやらなければならない、決まったローテーションになってしまって、そのローテーションをやらないと外出とかしても不安でたまらなくなるし、しかも厄介なのがそのローテーションって、きちんと治療しないと減る事は無くてどんどん増えていくんだよね。
何で数時間もかかるの?、と思われるだろうけど、ローテーションってひたすら増えて行く一方なので、それだけ時間がかかると言う事で。自分の場合は心療内科に行って多少落ち着いたけど。強迫性障害は自力で何とかしようとしても無理だから、困っている人はきちんとした心療内科や精神科に通った方が良いと思います。
4、私も遠野さんに似てますね。昔はもっと酷かったけど、子供が小さい時にお母さん何してるの?と思われないようにと頑張って治してみたけど・・やっぱりたまには症状が戻って来てる。不安定になると特に自分ではどうにもならないくらい確認な嵐。写真撮った所で多分見てるわけでなく、写真撮って心を安心させてるだけ。本当に遠野さん、頑張って人生を送られてましたね。安らかにゆっくりしてほしい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d3fe548b25d08b4a483a488c36d036b850864d16,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]