人生の困難を隠しながら生き抜くって、なんて皮肉な光景なんでしょうか。遠野なぎこさんの悲劇的な半生を考えると、私たちは何を見ているのか、本当に理解しているのか自問せざるを得ません。彼女がブログで「生きるぞ」と宣言したことが、笑いのネタにされていないかと思うと、心底ゾッとします。
病と戦いながらも周囲に気を遣い、足の痛みを隠し続けた彼女の姿は、まさに我々の「強さ」という幻を映し出しています。「彼女は強かった」と言うのは簡単ですが、それは結果的に彼女にとっての負担だったのでは? 人は、どれだけの痛みを隠せば「強い」と認められるのでしょうか。
そして、彼女が抱えた病を公表した理由に心を打たれる反面、そのメッセージはどれくらい届いていたのだろうと考えます。自分をさらけ出すことの真価は、どれだけ汲み取られたかによって測られるべきではないでしょうか。
最後に振り返るのは、彼女が置いていった思い。「まだまだ生きるぞ」と言った彼女の声を、私たちはどれほど真剣に受け止められたのか。本当に生きることに渇望した人に対し、世間はどれだけ応えられたか。人の命は、私たちの無関心によって簡単に変わることを忘れないで。
ネットからのコメント
1、幼い頃からいろんな苦しみを背負いよく頑張ってきましたね。心の苦しみは身体の病気と同じに辛いよね。自分だけの苦しみだから誰かがなんとかできる事もなく地獄だよね。心の病がこんなに苦しいとは自分も長い人生生きてきてはじめて味わっています。ストレスがマックスを超えもう逃げる事もできずなんだか胸が苦しい。息が苦しくなる。取り除く事ができない身体の病気もあり心もとなるとなぎこさんも辛かったと思います。同じ病をもってる人にしか通じない話でもありますね。拒食症とか食べる事がふつうに出来なくなると身体にこたえるし大変だったろうね。頑張ったね。今まで…
2、心身ともに満身創痍だったのですね。どちらも母親がまともであったなら発症することはなかったと思います。脚の病気は知りませんでしたが、誰にも心配や迷惑をかけたくないという生真面目なところがなぎこさんらしくて胸が痛みます。心理的、肉体的虐待を受けて育ち、絶対的な安心感や肯定感を知らずに育っても尚こんなに真っ直ぐで他人に優しい人であり続けたなぎこさん。あらゆる苦悩から解き放たれどうかゆっくり安らかにお休みください。
3、朝ドラすずらんの頃のイメージは、華のあるヒロインというより、派手さはないけれど、清楚で美しい方でした。だんだん、はっちゃけた言動で、最初の印象とかけ離れてはいったけど、私生活は幼少期から、本当に辛い経験をされていたんですよね。トラウマや鬱、体調不良…いろいろあり、痛みが、また鬱を引き起こすというのもあったかと思います。
ずっと頑張って、一生懸命生き抜いたと思います。悲しみや辛さから解放されて、ゆっくり休んでください。もし、遠野さんが生まれ変わる時は、優しいご両親の下に産まれて、幸せになりますように。
4、本当に心が痛くなります。2020年に愛猫の悠君を亡くしてから見るたびに辛そうで新しい家族を迎えて少し良くなるかと思ったのですが遠野なぎこさん程じゃありませんが、私も家族に対してトラウマがあります。ずっと忘れてた事もふと思い出して精神的にダメージを負うこともあります。彼女の発信は同じ悩みを抱える人にとっても参考になってたと思います。彼女の訴えを忘れてはいけない。本当にそう思います
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/83860b96d2eb63d40ac051bd980632461a6fca5d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]