多くの日本人が「米不足」という言葉を聞いても、単なる天候の問題だと思い込む。しかし、本当の問題は全く異なる。**その原因は補助金制度というカンフル剤が効き過ぎて、農業の競争力を著しく損ねたことだ。**農家は補助金の甘い誘惑に抱かれ、経済合理性を無視した経営を続けている。そしてその結果、需要と供給のミスマッチが広がり続けている。わかりやすく言えば、国の施策が農業を守ろうとするあまり、かえって産業を衰えさせているのだ。
昭和の米騒動とは異なり、令和の米不足は市場の歪みによるものだ。それも一度や二度の天候不良ではなく、制度的な硬直性が生む根深い問題である。**減反政策が名目上廃止されたというのはまさに幻想、その陰で実質的な制約が堂々と続いている。**だから供給が不足しても市場の主食用米価格は硬直し、不透明な情報管理が消費者の不満を募らせている。
この現実を見れば、そろそろ日本も補助金による支援から脱却すべき時だ。農業も自由市場の原則に基づいて、競争力を育むべきだろう。だからこそ、外圧を利用してでも、制度改革を断行する必要がある。いつまでも“補助金という麻薬”に頼る時代は終わった。未来を見据えた農業政策が求められる。
補助金に依存する時代を終わらせ、自律的成長を促す「育てる政策」へと踏み出すべき時ではないだろうか。
ネットからのコメント
1、現在、米を生産している米農家は75歳~80歳のおじいさんなので補助金があっても無くてもあと5年もすれば日本の米農家はいなくなります。どんな元気な人でも80歳を過ぎれば田植えが出来ないしコンバインの運転も出来なくなる。80歳の農家に競争力をつけて頑張りなさいと言っても無理です。農業への補助金を無くすのではなくて欧米諸国の様に若者が農業をやりたくなる様に国が責任を持って農家に所得補償をするべきだと思います。
2、またキャノンの山下関連の記事だろと読み始めたら違ったわと思ったらやっぱりそうだった。構造的問題なのはその通りだが、この人は主張が歪でチェリーピッキング、過去の経緯の無視が過ぎるのよ。需要がある主食用米って、需要あるなら減反してねーっての。
3、コロナ過の時の米余りで価格が下がっていただけで影響を受けなかった食品も軒並み20%~30%値上がりしている。気候に影響するワイン、コーヒー豆、オリーブオイルはそれ以上値上がりをしている。米が異常な程安かったのを評論家は理解していない。米は外食産業、インパウンド需要、気候に左右される事を理解するべき。最近の異常気象で益々米作が難しくなるでしょう。只でさえやる気が無くなっている農家を苦しめる様な発言は控えるべき。
若者が参入出来る様な土壌作りが今一番求められている。
4、所詮評論家らしい意見です。実際の農業をわかっていないからそう言う発想になりますが、農業は大規模化したり、ブランド商品を出したりして儲かる仕事ではありません。儲かる方法は中規模でアホみたいに仕事してせいぜい1,000万から2,000万です。大規模にすればするほど、人件費や機械代などで儲けが薄まるか、低賃金で社長だけ儲かるかです。今、選挙で戸別補償するとか言ってるやつこそ税金を何かと思って言っているのか分かりません。むしろ、今回の値上がりこそが本来のあるべき事態だと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d55aaaf114981813e377314fce008ddd699037b0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]