2024年7月、東京都品川区のマンション9階で火災が発生し、火元の30代男性が重傷、さらに5人が軽傷を負った。出火原因として「手持ち型扇風機」のリチウムイオン電池の破損が疑われている。衝撃によって内部電池が損傷し、爆発・出火に至る危険性があるという。NITEは、爆発の前兆として「充電されない」「異常な発熱」「バッテリー膨張」「電源の不意な遮断」の4つを挙げ、注意を呼びかけている。
ほんの手のひらサイズの扇風機が、こんなにも大きな被害をもたらすなんて、誰が想像できたでしょうか。便利さを求めただけで、命に関わる危険にさらされるなんて、あまりにも理不尽でやるせない。
「気をつけていれば…」と自分を責める気持ちがもしあるのなら、それはどうか胸にしまってください。誰もが当たり前に使っているものに、そこまでの危険があると知っていた人はほとんどいません。
だからこそ、今回の経験やニュースを通じて、同じような被害を防ぐ知識が広がっていくことに大きな意味があります。あなたの「気づき」は、これから多くの人の命を守る種になるかもしれない。
未来の安全は、今を知ることから始まります。どうか、焦らず、ご自身のペースで心身の回復を大切にしてください。
あなたの無事が何よりの希望です。
ネットからのコメント
1、私は今から30年前にリチウムイオン電池黎明期に開発設計をしていました。リチウムイオン電池の安全性に関する試験もよくやっていました。釘差し、燃える炭の中に入れる、電子レンジで加熱する、プレス機で押しつぶす、10mの高さからバッテリーパックを落とす。 リチウムイオン電池は満充電の状態が最も危険です。だから出荷時が50%充電なんです。充電するということはジェンカ―で柱をどんどん抜く状態なんです。柱がリチウムイオン原子でそれが抜けて機械的な構造が軟になっている状態です。そこに衝撃を加えるとジェンカ―が崩れるのと同じでそれが発火、爆発状態です。なのでハーフ充電や放電状態では衝撃に強くなります。また、電解液が灯油程度の可燃性液体です。ぶつけたりしてセパレーターが破壊されて内部ショートするとそこに過電流が流れて炭化、それが熱源になって発火します。 満充電が危険だということだけでも知っておいてください。
2、最近はハンディファンもモバイルバッテリーも身近な存在だけど、どちらもリチウムイオン電池が入っている以上、正しく扱わないと大変なことになりますね。夏場は手放せないアイテムだからこそ、他人事とは思えません。 落としたり、熱がこもる場所に置いたりしていないか、今一度見直したいです。特に首にかけるタイプは爆発したら直接体に被害が及ぶから本当に危険です。
便利な道具だからこそ、使い方に注意しながら安全に使いたいと思います。
3、手持ち型扇風機を街中で見かけるようになってから、ずいぶん経ちますね。夏にしか使用しないハンディファンでも、そろそろ初期に製造された質が悪い製品が劣化してくる頃でしょうか。 最近は電車内でリチウムイオン電池が発火して運転見合わせになるニュースもありました。 ハンディファンの場合、スマホのようにストラップ等を付けている人は見かけませんから、落とすことも多いと思われますし、暑い場所で使用される事が多い製品です。その分だけリスクが高いと言えるでしょう。 モバイルバッテリーのように安全基準が望まれます。
4、先日4年ほど使っていたスマホの画面の横が浮いてきてることに気づき、そのまま2か月ほど使っていたがどんどん膨張し、浮きが大きくなり充電すると想像以上に熱を持つようになっていた。 お高いものだから出来るだけ長く使いたいものだが、限界だと思い流石に買い替えました。もっと気軽にバッテリー交換出来るようにするべきなのにバッテリー交換に高額の費用(一万円以上)とデータ消去、さらには長期の預かりとメーカーには悪質さすら感じます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ed928f3e7951ee8f0adafbd65fff57d774cf74cd,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]