2025年7月23日、オーストラリア政府は、海面上昇により深刻な影響を受けている南太平洋の島国ツバルから、オーストラリアへの移住制度の初回応募者数が8750人に達したことを発表しました。これはツバルの人口の8割以上にあたります。移住者の定員は毎年280人で、25日から抽選が行われ、倍率は31倍となります。ツバルでは、海面上昇が進むことで、2100年までに国土の95%が水没する可能性が指摘されています。オーストラリアは2023年にツバルと締結した「ファレピリ連合条約」に基づき、毎年移住を受け入れることを決めています。高い関心が寄せられたものの、初回の応募者全員が受け入れられるわけではなく、今後も同様の機会は続くとしています。
オーストラリア政府がツバルの住民に対して移住の機会を提供することは、海面上昇に直面した国々への支援として重要な措置です。しかし、今回の抽選において、応募者の数が定員の31倍に達したことは、ツバルの人々が抱える危機の深刻さを如実に物語っています。移住枠が限られており、全ての希望者が受け入れられないことは不公平であり、オーストラリアはより多くの移住枠を確保するべきです。また、海面上昇が進行する中で、ツバルの国土が95%水没するという予測に対して、国際社会は早急に対策を講じる必要があります。
移住だけでは根本的な解決にはならず、気候変動への対応と、ツバルをはじめとする小島嶼国への支援の強化が求められます。
ネットからのコメント
1、人口1万人程度のツバルで8千人以上が移住を希望しておられる、と言うことは残る人は2千人。8割も減ってしまったら国としての機能も落ちるだろうし、最終的には全員が移住することになるのでは。 ただオーストラリアに移住出来るのは年間280人なので、希望者が移住し終わるまで30年。途中でスピードアップがあるのか。 ツバルと言う国の終わりが具体的になってきたように思います。
2、温暖化や異常気象もありますが、脆弱な低地への建築、排水や廃棄物による水質汚染によるサンゴ礁の減少、建築用の砂の採取なども大きな原因でありツバル自身の環境破壊によるものも大きい。 オーストラリアの思惑もあるだろうが、受け入れてくれる国があるのは不幸中の幸いではありますね。
3、昔見た日本沈没のラストシーンで日本人が外国に移住していく場面があり、確かオーストラリアも移住先の一つだったように覚えているが、まさにツバル沈没ということが現実に起きていることに感慨深いものがありますね。
4、ツバルは「.tv」の収益で国連に加盟できたという話が有名です。あと海面上昇の問題だけでなく、開発による地盤沈下やゴミの投棄による環境破壊で住めなくなっているという話もあったりします。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/75acebb92a0c9d1ef7d6165cae469b13c89a37cd,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]