報告徴求命令を受けた日本生命のニュースを見て、思わずため息が出た。連続して不正持ち出し問題が起きると、「またかよ」と言わずにはいられないのが正直なところだ。このような事件が起きるたびに、「企業倫理」という言葉があまりにも軽く扱われていると感じる。
不正を防止するガバナンス体制を整えているはずの大企業で、なぜこんな初歩的な問題が繰り返されるのか。「全力を尽くす」といった言葉は何度聞いたことか。実際にどれだけ変化が表れたのか、追跡してほしいものだ。
「実態解明」と言われても、どうせ表面を撫でるだけで終わるのではないかという疑念が拭えない。組織は生き物と同じで、根本から治療しないと同じ病気にかかる。表面的な報告書だけでは、病巣は消えない。
このニュースから何を学ぶべきか、企業文化の根幹を再考する機会として、不祥事の背景にある「見えない空気」に目を向けるべきだ。真の問題解決は目に見える不正ではなく、それを許す風土にあることを忘れてはならない。
ネットからのコメント
1、これは、当然個人がやった訳では無く、会社が自社に有利な情報が欲しくて派遣した社員達から情報を集めた話なので、トップも当然知っていたと思われますが、課長級が忖度してやったとかいう話で収めようとするでしょう。
顧客の情報をどの位漏洩させたかによって、処罰の軽重が変わるのだろうと思います。
2、郵便局でもゆうちょ銀行のデータを使ってかんぽ生命の募集に使ったことが問題になったが、一応そちらはグループ内での話。一方こちらは出向していたとはいえ、全くの別会社。郵便局の時以上に問題が大きい気がするのだが?
3、保険会社社員の出向は生損保ともに戦略の1つ。相手の懐に入り込み、外部からは取れない情報を入手し、自社に送る。ビッグモーターで損保と代理店の悪しき慣習が明らかになったが、未だにこの戦略をやめられない会社がある。生保最大手のニッセイがこんなことをやってるのであれば、業界全体の流れは変わってないと言うこと。
4、出向者が自分の閲覧が許されている範囲で情報を流すのは全ての業界であること 報告命令が出るとは 今回は閲覧不可情報を盗み不正競争防止法違反になるってことじゃない?
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/dffe48ea4184736c57cd8f7ceb4ab62f5865c6ef,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]