店独自のルール、これがどれだけ人を惑わすか。自分自身も多くの飲食店を訪れてきたが、その度に感じるのが、「お客は店のルールに従えという横柄な態度は、果たして正しいのか?」という疑問。もちろん、店にも経営方針というものがあるだろう。しかし、「お酒を飲まない人お断り」や「子ども連れNG」は、その場に適さない人々を排除する行為ではないだろうか。
ルールがあることは理解するが、情報を明示せずにお客を幻滅させるのはどうなのか?「ソースのないトンカツ事件」はその最たる例だ。なんでそんな重要な情報が事前に知らされないのか。他の選択肢があったら、そっちを選んでいたかもしれないのに。これでは、食に期待を寄せるお客の心をもてあそぶようなものだ。
また、少しでもルールに抵触したら「もう来ないでください」と言わんばかりの態度、そこに果たして「おもてなし」はあるのか? 店の雰囲気を守るために必要だと言うかもしれないが、独自ルールで不寛容の雰囲気を醸成してしまえば、だんだん敬遠されていくのは時間の問題だろう。
**「ルールを守るためのルール」ではなく、「お客を喜ばせるためのルール」を掲げよう。**この視点の転換ができれば、店も客も幸福になるはずだ。
ネットからのコメント
1、同感です。店によっては独自のルールがあるのは構わないし、事前に告知してあれば問題ないでしょう。ただ、こうなるとルールとしてではない常識はどうなるのか心配です。混んできたら食べ終わったら席を立つ、必ず一人1品は頼む、夏場は腐りやすいものは持ち帰り不可、閉店時間になったら退出するなど。当たり前のことなのに『ルールに書いていないことを強要されるのはおかしい、店の横暴だ』という客の対処が面倒になりそう。
2、居酒屋のカウンター席。ガラガラだったしトイレすぐ横の席は嫌だったからトイレ真横から2番目に座ったらすごい目と口調で、トイレ横に移動するように言われました。私が気が利かないのかも知れないが、上から目線の店主。二度と行かないな。ルールとかあっても言い方ひとつだよね。
3、私は旅行が趣味だ。店を選ぶのは2つのパターン。一つはネットで事前に情報を入手して食べたい店で食べる。もう一つはふらりとその場の様子ではいる。ふらりとその場の様子で入った時、イメージしていた料理と違うのがでて来ると私はうれしくなる。それが旅の醍醐味と思っている。もし「ソースのないトンカツ」が出てきたら、一生の思い出になるだろう。
4、私の行きつけのとんかつ屋は大根おろしとウズラの卵入りの醤油だれで食べさせる独自のスタイルだが、ちゃんと普通にとんかつソースも用意されている。店が独自色を出すのは結構だし方針を明らかにするのも理解できるけれども、それが押し付けになるのは客が来てくれてなんぼの商売で如何なものかと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/28c90e802dfbc2c8cd1a3ec25701a48a3d0da8b3,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]