ユーチューバーが妊娠中の検査結果を発表する時代に、私たちの倫理感はどこまで麻痺してしまったのだろうか。単なる興味本位のために個人のプライバシーを侵害し、「異常があるのか」と問い詰める心ないコメントの数々。まさにデジタル時代の野次馬根性だ。もちろん、公表の自由はあるが、それを要求する権利は誰にもない。妊娠中の検査結果が公開されるべき情報なのか、そもそも疑問に思わなければならない。
この状況で特に衝撃を受けたのは、“全染色体異常なし”という結果が発表された際の安堵感。まるで異常がなかったことが、唯一の「喜ばしい結果」であるかのような風潮。ここには深い偏見が隠れている。世間に安心を提供するための発表ではなく、心ない声を止めるための防御策としての公表だったのかもしれない。
さらに考えさせられるのは、結果の公表を迫る圧力。これは情報の共有を期待するファンの純粋な願いから来ているのか、それともただの中傷目的か。それに対する対応が求められる中、私たちが問うべきは「公表の義務」と「プライバシーの権利」のバランスだ。このバランスをどのように保つか、その答えがこれからのデジタル社会の在り方を左右するのではないだろうか。
ネットからのコメント
1、初めから結果を言うつもりないなら、検査を受けた事を言わなければ良いだけ。心ないコメントって言うけど、中には結果を公表できないくらい深刻な状況なのかと心配する人もいると思う。私は不育症と高齢出産なので検査を受けたけど、主人しか知らないし、言うつもりはないです。検査では分からない障害も多いので、結果が陰性だと伝えることもしなかったです。
2、検査を受けたと発表するのも、その結果を発表するのも個人の勝手なんだけど、「検査を受けました」と発表した人が、異常ありの結果だったらどうするのだろう。体調や健康は、究極の個人情報。結果以前の段階から、安易に発信するものじゃないよ。
3、受けたこと自体言わなくていいと思うけど。異常なしでしたからって言うとちょっとね。もちろん良かったねなんだけど、ここは配慮があってもいいんじゃないかな。
4、検査を受けたなんて言わなければ視聴者には分からないんだから黙っておけば良いのに。ペラペラ喋って結果はダンマリってそりゃ何だかんだ言われちゃうよね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8a7766dfdb7a739dc762398cecf903c2f3b39e86,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]